今日は、ある団体から委嘱を受けて、中学生の作文発表を審査する会に参加してきました。いまどきの中学生は、どんなことを考え、どんなことを悩み、どんな願いをもち、どんな主張をするのだろうと、楽しみに向かいました。
一人目の発表が始まるなり、会場は一気に心地よい緊張感と澄んだ空気に包まれました。女子中学生の真っ直ぐな瞳と思いに満ちた力強い言葉に心が動きました。一体、この思いをどうやって採点すればよいのでしょう。瑞々しい感性とよく言うけれど、正にこういうことを言うんだ…と思いました。
この後も、すばらしい発表が続きました。男女を問わず、生徒たちの訴えは純粋で真剣で、真っ直ぐでした。自分の体験に基づいたテーマ…それは、決して誇らしい体験ではなく、人前で話すことをためらってしまうような、悲しいことや辛いこと、もがき苦しんだ内容もたくさんありました。一人一人が、それを乗り越え、学んだことを懸命に語るのですから、こちらも何度か涙を拭いながら言葉の一つ一つを受け止めました。
この中学生たちは、一人で問題を乗り越えたのではなく、きっと家族や友人、先生たちの力を支えに成長したのでしょう。悩みを乗り越えた子どもたちは必ず大きく成長できるし、大切な思い出、忘れられない宝物になるかもしれません。中学生の思いを聴く機会を与えられたことに、心から感謝します。私の子どもたちに対する見方・考え方が大きく動いたように感じました。
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