推進室(元校長室)前に設置したポストに、手紙が入っていました。校長は、出張や来客が多いので、校長が不在の時には、手紙を入れるようにお話をしていたからです。
「こうちょうせんせい わたしは、まえのせきのひとといつもとらぶるになります。どうすればとらぶるがなくなるのかおしえてください。」
一年生の女子です。確かに、この子は時々友達とけんかをして頬をふくらませている場面を何度か見たことがありました。朝からちょと不機嫌な日もあり、理由を聞くとお母さんに怒られてきたと話すこともありました。
さっそくこの子とお話を…。トラブルになってしまうことを自覚していること、そのことを大人に相談しようと思ったこと、きちんと自分が困っていることを手紙に書けたこと、ポストに入れられたことなど、たくさんほめましたが、もちろん問題は解決していません。
なぜ前の席の子とトラブルになるのか原因を一緒に考え、どうすればトラブルにならないと思うか、考えを引き出してみました。すると、「もっとやさしい言葉で話してみるね!」と自分で答えを導き出し、ちょっと安心した表情になりました。
自分が一年生の頃に、こうして家族以外の大人に悩みを話せた覚えはなく、この子の手紙にはとても感動しました。まだまだ見守りが必要みたいなので、担任の先生にも手紙と話し合いの内容を伝え、この子を一緒に応援していくことにしました。
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