もう一つの研究授業は、初任者研修を間もなく修了する三月のときでした。この時の教科は、何でもよいと言われていたので、自分の研究教科である国語にしました。
単元は、自作。大学の時に作文教育を特に研究していたので、「書くこと」に取り組むことにしました。家で、おうちの方に抱っこしてきてもらうことを宿題にして、それを基に詩を書く学習活動を設定しました。
みんなにこにこの笑顔で家でのエピソードを語り、鉛筆を走らせ始めました。当時の学級が、保護者も協力的で、みんな愛情をもって育てられていたからできたことでした。今のような多様な家庭のある時代には、難しいことだったと思います。
国語科は、ねらいを達成することができれは、必ずしも教科書にある教材でなくても授業を行うことができます。また、教科書の教材を使って、子どもたちの実態や願いに沿って、単元づくりを工夫することができます。
私が尊敬する大村はま先生が、国語単元学習の生成と深化に力を入れてこられたことに影響を受けていた私は、単元構想を考えることに大きな魅力を感じていました。
大村はま先生から学んだことや、自分が取り組んだ単元づくりについては、この後また述べる時が来ると思います。
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