今日も、夏休みの勉強会に教え子(高校生)が来てくれました。
高校生たちは、小学生と接する楽しさ、教える喜びとちょっぴりの難しさを心地よく感じているようです。昨日も、お勉強タイムが終わったときに、高校生が質問に来てくれました。「時計の問題を教えるのが難しいんですけど、どうすればよいですか?」と。そうなんです!生活体験が少ない子どもにとって、時計の計算問題は時間の概念をつかめるようになるまで、とても難儀するのです!どう教えたらよいか悩み、教師にアドバイスを求める高校生がとても誠実で輝いて見えました。
さて、今日来てくれた教え子にも、昨日と同じ質問をしてみました。小学校の一番の思い出は?一人は宿泊体験学習で、雨でキャンプファイヤーはできなかったけど、室内でやったキャンドルファイヤーも、みんなで踊ったマイムマイムなども楽しかったな…と思い出しながら話してくれました。
もう一人は、六年生の2月末で学校が最後の登校になり、卒業式が自分たちと先生だけで行う形になったことを話してくれました。そう…。この子たちは、コロナのため、卒業式練習もできないまま、保護者も招待できないまま卒業式をやり遂げた子どもたちだったのだ…と、改めて思い出しました。式が終わったあとに、全員で玄関に出て整列し、外で待つ保護者のみなさんに向かって「よびかけ」や歌を歌い、立派に卒業した姿を堂々と見てもらいました。
毎年、卒業生を送り出すときには、涙と笑顔で一人一人の幸せを願ってきましたが、この年の卒業生に対する思いは一層深いものがありました。このことを二人に伝えると、「中学校に入学したあとも、いつもマスク。給食もわいわい笑って食べることもなかったり、なんか静かに過ごしたよね…。」としみじみ教えてくれました。
こんなことを思い出話のように、大きくなった教え子たちと話せる日が来るとは…。今日もまた、幸せいっぱいの教員人生に感謝する日となりました。
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