小学校という社会に飛び込んだ1年生は、友達や先生たちとのやり取りに、もっている全ての語彙を駆使して、一生懸命に自分の思いを表現します。
朝、校門で子どもたちを出迎えると、どの子も素敵な挨拶をしてくれますが、さらに一言二言言葉を交わします。そんな中で、一年生の言葉にはいつもハットさせられます。
先日、校門までタクシーで乗り付けた子がいて、とても驚きました。タクシーから校門に降り立ったその子に、「今日はどうしたの?タクシーでやって来たのね?」と尋ねると…
「あのね、お母さんがね、とってもいい夢見てたみたい。いい気持ちで寝ちゃったんだってさ。わたしはあんまり夢を見ないの。お母さんは、いいな~。」とのことでした。
遅刻させるのではないかと焦ったであろうお母さん。その子は、まだ、遅刻の意味もお母さんの焦りも分からなかったかもしれませんが、朝の状況を自分の言葉でしっかりと校長に伝えようとしている姿はなんと愛らしく、健気なんでしょう!
そして自分もまた、伝えたいことを自分の言葉で伝えられるように、飾らない言葉、素直な気持ちをもちたいと思うのでした。
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