推進室前のポストの中に一番手紙を入れてくれるのは、やっぱり一年生です。校長室から一番近くにあるのが一年生の教室だというのも理由のひとつだと思いますが、字を書けるようになり、文章を綴る楽しさを味わい始めた一年生にとっては、実践に生かす格好のタイミングであったこともたくさんのお手紙につながったのではないかと思います。また、担任の先生たちも気軽に書けるようにと、用紙を手に取りやすいよう、教室に準備してくれたようです。ありがたいことです。
一年生の手紙には、「いつも朝こうもんで待っていてくれてありがとう。」「いつも笑顔でうれしいです。」「校長先生はやさしいです。」「校長先生はおしゃれですね。」などと、ていねいに書いてくれていますが、ほとんど最後に「だいすきです」とあることに、心があたたかくなります。
人は、人に「大好き」と言われることが、こんなにもうれしくありがたいんだということを改めて知りました。以前、子どもたちに行ったアンケートで、「家族に大好き!と言われると幸せだと感じる」という回答がありました。「大好き」という言葉には、人を幸せにしたり勇気づけたりする力があるんですね。
教員が、子どもに「大好き」と声をかける場面を想像することがあまりできないのですが、子どもとの面談のときなどに、「先生は、○○なあなたのことが大好きだよ!」などと声をかけてもらえたら、子どもたちはどんなに勇気をもらえることでしょう。
担任した子どもに、「大好きだよ」と言葉をかけたことがあまりなかったかもしれない私は、今、子どもたちからいただいている手紙に「○○さんの、□□なところが大好きだよ」と、したためて渡しています。あなたのことが大好き!と言ってくれる人が一人でも多くいたら、その子の生きる力につながるかもしれません。
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