9月になっても暑い日が多く、いつになったら秋と言えるのだろう?そんな日々が続いています。そのような中で、六年生からこんな手紙が来ました。
「わたしたち六年生は、登下校やトイレに行くときに使う通路が、いつも暑くて困っています。トイレの個室も真夏は暑くて大変です。何か対策をしていただければありがたいです。」この子は、便せんと封筒を用意し、実に丁寧に手紙を書いてくれていました。
そう!この通路は、構造上どうしても温度が上がり、これまでもいろいろな方法で対策を試みてきたのですが、効果が上がらず、悩んでいた場所でした。教室の配置上、毎年六年生が被害を受けているのですが、ある一時期ということもあり、我慢してもらってきました。ところが、今年はこれまで以上の暑さが続き、この子が手紙を書くまでの思いにさせてしまいました。
もうじき、すぐに涼しい季節がやって来ることは、この子もよく分かっていると思います。しかし、今、このことについて声を上げることは、次の六年生、そして下級生たちのためになります。そのこともきっと考えてくれたのだと思います。つまり、校長としては、この意見を絶対に生かしたいと考えました。みんなのために考え、行動したことはきっと人の役に立つことにつながる…という経験をさせたいからです。
この手紙について、PTA三役のみなさん、学校運営協議会のみなさん、また学校を支える地域組織の委員会のみなさん、教職員に伝えました。すると、みなさんが様々なアイディアを出してくれました。実際に一番効果があるのは何だろう?次の夏が来る前に、いろいろな方法を試みて、声を上げた子どもの意見を大人は真剣に受け止めるんだという姿勢を伝えたいと思います。
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